高校受験、大学受験を控えている生徒から、「睡眠時間を削って、勉強時間を増やすべきかどうか?」というご質問を受けることがあります。
私も受験生の時、もっと勉強時間を増やすために睡眠時間を減らすべきなのか悩んだことがありました。
今回は、「睡眠時間を削ってその時間を何か有効に使う」という勉強の仕方は正しいのか考えていきたいと思います。
そこで、毎日個別塾5-Daysに通塾していただいている生徒を対象にアンケートを実施しました。
睡眠時間と成績との関係を明らかにすることで、塾やご家庭での取り組みにも活かしていけるのではないかと考えたからです。
以下はアンケート結果になりますので、ご覧ください。
■対象:毎日個別塾5-Days・他個別指導塾に通う小学生・中学生・高校生
■方法:オフラインによるアンケート形式
■調査時期:2025年9月24日~2025年9月30日
■有効回答数:3,584名(内訳:小学生874名、中学生2,281名、高校生429名)
今回のアンケート調査において、成績は以下のように区分しています。

※中学生において、定期試験がなく単元テスト実施校については、生徒の平均得点率を成績帯としています。
以下の質問で調査を行っています。
(質問1)1週間の平均 夜は何時に寝ていますか?
(質問2)1週間の平均 朝は何時に起きていますか?
質問1の結果↓

質問2の結果↓

■就寝時間
質問1の調査結果より、成績上位の生徒は比較的早く寝る傾向があります。
■起床時間
質問2の調査結果より、成績上位の生徒は比較的朝早く起きている傾向があります。
■睡眠時間
上のグラフからは読み取れないのですが、
成績帯1,2の生徒の平均睡眠時間が、
「小学生は8~9時間」、「中学生は7~8時間」、「高校生は6~7時間」
に対して、
成績帯3,4,5の生徒の平均睡眠時間は、
「小学生は7~8時間」、「中学生は6~7時間」、「高校生は5~6時間」
と1時間ほどではありますが、睡眠時間に差が出ています。

今回のアンケートから、「睡眠時間を取ることの重要性」が明らかになりました。
では、推奨される睡眠時間はどれくらいなのでしょうか?
具体的にどのぐらいの睡眠時間が必要なのでしょうか?
推奨される睡眠時間を見てみると、年齢によってそれぞれ違いますが、小学生は9~11時間、中高校生は8~10時間とされています。しかし、子どもたちの実際の睡眠時間は、推奨時間を大きく下回ります。
次に、最低でも必要な睡眠時間ですが、「小学生は8時間」、「中学生は7時間」、「高校生は6時間」確保することが推奨されています。
「忙しくて寝る時間なんてないよ。」と思う人もいるかもしれませんが、実際は睡眠時間をしっかり取ったほうが勉強の効率は上がります。短時間での質の高い学習と十分な睡眠とを組み合わせることで、長時間勉強するよりも成果が出やすくなります。
人間の脳は、眠っている間に、学習したことや断片的な記憶・情報を整理したり、記憶を定着させたりしています。
例えば、英単語を暗記したり、理科や社会の用語を覚えたりした後にしっかり眠ることで、脳が断片的な情報を1つにまとめて保存してくれます。しかし、睡眠時間が足りない場合は記憶が定着せず、ばらばらな知識になってしまい、頑張って覚えようとしてもなかなか覚えらません。
科学的にも、睡眠中に、浅い眠りの「レム睡眠」と深い眠りの「ノンレム睡眠」を繰り返していて、それぞれの時間に記憶の整理・定着が行われることがわかっています。つまり、睡眠は脳をメンテナンスするための大事な時間です。このとき、脳だけでなく心や身体も回復させます。
睡眠時間が短いと、翌日の集中力や思考力が低下します。
睡眠時間が短くて脳の疲れが取れていないと、物事に集中できなくてぼうっとしてしまう、注意を持続させるのが難しくなる、思考力が低下する、モチベーションが低下する、物忘れが多くなる、ケアレスミスが増えてしまうなど、学習能力が下がりいろいろと悪影響が出ます。
また、アメリカの大学の調査によると5時間以下の睡眠は免疫力が低下し、感染病にかかりやすくなるそうです。十分に睡眠をとることが、毎日を良い体調で迎えることにつながります。
ここまでで、「睡眠」は非常に重要であるということを示してきました。
では、「質の良い睡眠」をとるためにはどうすればいいのでしょうか。
「寝る時間がもったいない」と思う人もいると思います。ですが、睡眠は記憶の定着に必要不可欠であり、不十分な睡眠はパフォーマンスの低下につながります。試験前は少しでも多く勉強時間が欲しいと思って夜更かしをしがちですが、睡眠時間を削って勉強をするよりも、十分に睡眠を取って脳がすっきりした状態で問題を解く方が結果は良くなります。試験前だからといって、徹夜をするのは逆効果です。
寝る直前はスマホを見ないようにしましょう。
スマートフォンやタブレットの光は、寝る、起きるといった周期を調節するホルモンのメラトニンの分泌が抑制されるからです。メラトニンは夜間の暗いところで分泌されるため、寝ようと思った直前までスマホを見ていた場合は、なかなか寝つけません。寝,30分前~1時間前にはスマホを閉じて、寝る準備をしましょう。
睡眠リズムを整えることで、体内時計が安定し、朝すっきり起きられるようになります。朝起きたら、太陽の光を15秒間浴びるだけでも、スムーズに起きることができるようになるそうです。
睡眠時間をしっかり確保することが、質の良い学習の第一歩になります!

「睡眠時間を削ってその時間を何か有効に使う」という考えは間違いです。
短期的に時間が作れたように見えても、長期的には学習効率を低下させ、結果的に逆効果になります。
可能な限り平日、休日も同じ時間帯に寝て、同じ時間帯に起きて、睡眠時間をしっかり確保して、学習の質を高めていきましょう!
私が中学生の時、5科目の中で特に数学がわからなくて苦労しました。 数学が苦手科目であるまま 高校に進学しましたが、将来の夢を叶えるために数学は絶対に必要な科目でした。 ですので、高校では特に数学の勉強を一生懸命頑張りました。 私は最初から数学が得意だったわけではなくて、後から猛勉強を重ねて数学ができるようになった人間なので、数学をどのように勉強すればできるようになるかを人一倍知っています。 勉強で苦労している皆さん、私と共に頑張りましょう!