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2025.07.14

世界遺産について② ~日本の世界遺産について~ | 中学/高校生向け

まずはご相談ください!

はじめに ― 世界遺産は“地球の教科書”

 みなさんは日本には世界遺産がどれくらいあるか知っていますか?

 文化遺産21件、自然遺産5件の計26件が存在します。そこには、日本列島に暮らしてきた人々の知恵・信仰・芸術が結晶した建造物や、数万年単位で育まれてきた生態系など、多様な学びが詰まっています。学校の教科書で触れる歴史・地理・理科・美術の内容が “実物” として立ち上がってくる――それが世界遺産巡りの醍醐味です。

 

本稿では代表的な7資産を取り上げ、「なぜ遺産に選ばれたのか」「私たちはそこから何を学べるのか」を探ります。さあ、仮想のフィールドワークに出発しましょう。

 

① 姫路城 ― 美しさと工夫にあふれたお城

 兵庫県にある姫路城は、日本で初めて世界文化遺産に登録されたお城です。白くて美しい見た目から「白鷺城(しらさぎじょう)」とも呼ばれ、まるで鳥が羽を広げたような優雅な姿が印象的です。でも、姫路城のすごさは見た目の美しさだけではありません。じつは「戦いに強いお城」として、たくさんの工夫がされているのです。

 

 まず、お城の中の道が迷路のように入り組んでいて、敵がまっすぐ進めないようになっています。道がカクカクと曲がっていて、方向がわかりにくく、スピードも出せません。さらに、石垣や壁には「狭間(さま)」という小さな穴があり、そこから弓や鉄砲を使って守ることができるようになっていました。これはまさに「守りの技術」がつまったお城なのです。

 

 姫路城が特別なのは、400年以上前に作られた木造の建物が今もそのまま残っていることです。火事や地震、戦争などを何度も乗りこえ、江戸時代からの姿を守り続けています。太平洋戦争の空襲でも焼けなかったのは奇跡に近く、多くの人たちが守り続けてきた努力のたまものです。

 

 また、平成の時代には「平成の大修理」という大きな保存作業が行われ、昔ながらの建て方を再現するために、たくさんの職人さんや専門家が協力しました。その工事では、瓦の取りかえや漆喰の塗りなおしなどが行われ、最新の技術と伝統技術の両方が使われました。このような修理を通じて、歴史的な建物を未来に残すためには、どれだけの手間と知識が必要なのかを知ることができます。

 

 姫路城は、建築や歴史を学ぶ上でとてもよい教材です。お城の形だけでなく、そこに込められた人々の知恵や工夫、そして守り続ける気持ちを知ることで、「文化財ってなんのためにあるの?」という問いに答えてくれる存在になります。

 

② 屋久島 ― 雨と森が育んだいのちの島

 屋久島は、九州の南にある山がちな島で、1993年に世界自然遺産として登録されました。海の中にありながら、島の中央には1,900メートルを超える高い山があり、まるで山脈のように見えることから「洋上のアルプス」とも呼ばれています。この呼び名は、標高が高い山が連なり、短い距離の中で南の植物と北の植物が共存している、という珍しい特徴から来ています。

 

 屋久島はとにかく雨が多い島で、「月に35日雨が降る」と言われるほどです。この豊富な雨が島の植物たちに栄養を与え、美しい川や滝、深い森を育てています。島の中心部には、何千年も生き続けている「屋久杉」と呼ばれる巨大な杉の木があり、その中でも特に有名な「縄文杉」は、推定2,000年~7,000年もの長い命を持つと考えられています。

 

 屋久杉はとても成長が遅く、1年で数ミリしか太くなりません。ゆっくり育つ分、年輪がぎっしりと詰まっていて、木材としても非常に強く、美しいものです。また、屋久島では倒れた木の上に新しい木が生えてくる「倒木更新」があたりまえに見られ、森のいのちが循環している様子を目の当たりにできます。これは理科の授業で習う「生態系」のしくみを体で感じることができる貴重な体験です。

 

 屋久島にはサルやシカ、カエルやカメなど、たくさんの動物たちもくらしています。彼らは人間とほどよい距離を保ちながら、共に自然の中で生きています。島を訪れる人たちも「自然に入りこませてもらっている」という気持ちを持ち、ルールやマナーを守って見学しています。

 

 屋久島はただ自然が美しいだけではありません。いのちのつながりや、自然のしくみ、人と自然の関係を深く学べる「自然の教室」です。もし訪れる機会があったら、目で見て、耳で聞いて、肌で感じてください。きっと教科書では学べないことが、たくさん見えてくるはずです。

 

③ 琉球王国のグスクと首里城 ― 文化を守るということ

 沖縄には、かつて「琉球王国」という独立した国がありました。この国は日本と中国のあいだに位置し、海を使った貿易で栄えました。その琉球王国の中心となったのが、沖縄本島にある「首里城」です。首里城は中国の建築様式と日本の文化がまざった美しいお城で、朱色の柱や赤い瓦の屋根が印象的です。その姿は沖縄の文化を象徴するものとなっています。

 

 首里城をふくむ「琉球王国のグスクおよび関連遺産群」は、2000年に世界文化遺産に登録されました。グスクとは沖縄の言葉で「お城」や「城跡」のことを指し、石灰岩で作られた曲線的な石垣が特徴です。また、自然を神とする「御嶽(うたき)」と呼ばれる神聖な場所も、この遺産群にふくまれています。これらの場所からは、沖縄独自の信仰や文化のあり方が伝わってきます。

 

 しかし、2019年に首里城で大きな火災が起き、正殿をはじめとする多くの建物が焼けてしまいました。このニュースを見て、ショックを受けた人も多いと思います。けれども、すぐに復元の準備が始まり、全国から多くの人たちが支援を表明しました。現在、首里城は再建中で、復元工事の様子を見学できるようになっています。建物の再現だけでなく、伝統工芸や建築技術を後世に伝える場としても注目されています。

 

 この火災を通して私たちが学べるのは、「文化財は一度壊れてしまうと、簡単には元に戻らない」ということです。そして、文化を守るには人々の関心や行動がとても大切だということです。たとえば、燃えた木材を同じ種類の木で再現するには、何十年も前から木を育てる準備が必要です。瓦や装飾の復元には、伝統工芸の職人さんの技術が欠かせません。文化財は、たくさんの人の思いと努力によって守られているのです。

 

首里城やグスクを訪れることで、沖縄の歴史だけでなく、「文化とは何か」「守るとはどういうことか」を考えるきっかけにもなります。目に見える建物の美しさの奥には、長い時間と人々の思いがつまっているのです。

 

④ 知床 ― 流氷がつなぐいのちのリレー

 北海道の東にある「知床(しれとこ)」は、2005年に世界自然遺産として登録されました。この地域は、海と山がすぐそばにあり、さまざまな動物たちがくらす豊かな自然が残っています。中でも特に注目されているのが「流氷」です。冬になると、オホーツク海から流氷が南下し、知床の海岸をおおいます。

 

 この流氷はただの氷ではありません。この氷は多くの栄養分を含んでおり、海の中にたくさんのプランクトンを生み出し、小さな魚やエビがそれを食べ、それをアザラシが食べ、さらにヒグマやワシがアザラシを食べるという「いのちのつながり」ができあがっています。つまり、流氷があることで、海の生きものと陸の生きものがつながっているのです。このような自然のしくみを「生態系」と呼びます。

 

 しかし、最近は地球温暖化の影響で、流氷の量が減ってきています。すると、生きものたちのバランスがくずれ、食べものが足りなくなったり、すみかが減ってしまったりするのです。たとえば、アザラシが少なくなると、ヒグマのエサが足りなくなり、人里におりてくることもあります。自然の変化は、人間のくらしにも大きな影響をあたえるのです。

 

 知床は、「人と自然がどうやって共に生きていくか」を学べる場所です。自然は美しいだけでなく、とても繊細でバランスのとれた世界です。そのバランスをくずさないために、私たちは何ができるのか――知床の自然を見て考えることが、未来を守る第一歩になるでしょう。

 

⑤ 富士山 ― なぜ自然の山が文化遺産なの?

 日本で一番高い山といえば、もちろん富士山です。その美しい形と高さから、多くの人があこがれを抱く山ですが、じつは富士山は「世界文化遺産」に登録されています。「自然遺産じゃないの?」と思うかもしれませんが、富士山が文化遺産として登録されたのは、「日本の信仰と芸術に大きな影響をあたえたから」です。

 

昔から富士山は「神が宿る山」と考えられ、信仰の対象とされてきました。山のふもとには「浅間神社」がいくつもあり、多くの人が富士山をおがみに訪れました。江戸時代になると「富士講」と呼ばれるグループができ、信者たちはおそろいの白い服を着て山に登りました。このように、富士山は日本人の心のよりどころとなってきたのです。

 

また、富士山は芸術にも大きな影響をあたえました。たとえば、葛飾北斎の「富嶽三十六景」や、歌川広重の風景画など、多くの浮世絵に登場しています。これらの作品は、日本だけでなく世界中の人たちに愛され、美術館などでも展示されています。さらに、俳句や和歌、物語などにも富士山はよく登場します。それだけ多くの人が、富士山を特別な存在と感じていたのです。

 

登録されたのは、山そのものだけでなく、登山道や神社、宿泊施設など、富士山と関わる文化的な場所もふくまれています。つまり、富士山は「自然」「人の思い」がかさなった場所として、世界に認められたのです。

 

富士山をただ「きれいな山」と思うだけでなく、「どうしてこんなに多くの人が大切にしてきたのか」「どんな思いが込められているのか」を考えると、また違った見方ができるようになります。学校で学ぶ国語や美術、社会の内容とつなげながら見ると、より深い学びにつながります。

 

⑥「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群 ― 見えないからこそ大切にする心

 福岡県の沖合にある「沖ノ島(おきのしま)」は、古代から「神が宿る島」として信じられてきた神聖な場所です。この島と、それに関わる宗像大社や周辺の遺跡をあわせた「宗像・沖ノ島と関連遺産群」は、2017年に世界文化遺産に登録されました。

 

 沖ノ島は、4世紀ごろから9世紀にかけて、大陸(朝鮮半島や中国)との交流がさかんだった時代に、海の安全や国の繁栄を祈るための祭祀(さいし)が行われていた場所です。当時の人たちは、金やガラス、銅鏡などの貴重な品々を神にささげていました。これらの遺物は約10万点にもおよび、「海の正倉院(しょうそういん)」と呼ばれることもあるほどです。

 

 沖ノ島の特徴は、「だれでも行ける場所ではない」ということです。一般の人は立ち入りが禁止されており、今も神職の方々だけが年に一度だけ上陸し、神事を行います。そこでは植物も岩も持ち出さず、すべてをそのままにしておく「何も持ち帰らない」というルールが守られています。このような厳しいルールは、昔からの信仰心を今も受けついでいる証です。

 

 沖ノ島の世界遺産登録は、さまざまな議論も呼びました。観光によって自然がこわされるのではないか、信仰の場を保てるのかといった不安があったのです。しかし、最終的には「外からのぞくだけでも価値がある」「目に見えないものを尊ぶ心そのものが文化だ」という考えが評価され、登録が実現しました。

 

観光地のように立ち入って見学することはできませんが、それでも「行かないからこそ守られてきた価値」もあります。静かに守り伝えられてきた文化が、どれほど大切なものか。宗像・沖ノ島とその関連遺産群は、そうした日本独自の文化のあり方を世界に示しているのです。

 

まとめ ― 世界遺産は“次世代への宿題”

 姫路城の要塞美、屋久島の生命循環、首里城復興が映す文化財保護、知床の流氷生態系、富士山の信仰芸術融合、沖ノ島の不可視聖域――これら7つの物語は、いずれも「人と自然」「過去と未来」をつなぐ橋となっています。世界遺産に登録された瞬間から、それらは人類全体の “宿題” になりました。気候変動、災害、観光開発、紛争や火災など、遺産を脅かすリスクは年々増えています。保護活動に参加する、正しい知識を広める、現地でマナーを守る――私たち一人ひとりの行動が、遺産の寿命を左右します。

 

 この記事で芽生えた好奇心を、教科書・動画・現地探訪でさらに深めてみてください。世界遺産は “地球規模の実験室” であり、学びに終わりはありません。未来の保護者・研究者・ガイドになるのは、この記事を読んでいるあなたかもしれないのです。

 


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この記事を書いた人

波多江泰宏

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