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2025.11.14

相関関係と因果関係について 5-Daysでの読書時間についてのアンケートをもとに解説

まずはご相談ください!

1.はじめに

みなさんは「相関関係」と「因果関係」という言葉を聞いたことがありますか。この2つの言葉は同じような言葉ですが、明確な違いがあります。意味を比べてみましょう。

 

 

相関関係

意味:2つの数量の間に「いっしょに変化する傾向」があること。

例:アイスクリームの売り上げと熱中症の発生件数

→両方とも「気温が上がる」と増えるため、アイスクリームがたくさん売れるせいで熱中症の発生が増えるわけではない

 

因果関係 

意味:2つの数量で、一方がもう一方に直接影響を与えていること

例:運動する時間を増やすと体重が減る

→運動することが体重が減ることの直接の原因となっている

 

 

 

相関関係とは、二つの数量が同時に増減するなど、「一緒に変化する傾向」があることを指します。アイスクリームの売上と熱中症の発生件数は、どちらも夏、気温が高くなると増加する傾向があります

この二つの間には確かに相関関係があるが、だからといって「アイスを食べると熱中症になる」という因果関係があるわけではありません

実際には、気温の上昇という第三の要因が、両方の増加を引き起こしているにすぎません。

このように、相関関係はあくまで2つの数量の関連性を示すにとどまり、原因と結果の関係を保証するものではありません。

 

 

今回は 5-Daysで実施した「読書時間と成績の関係」に関するアンケートの結果をもとに「相関関係」と「因果関係」の違いについて考えていきます。

 

 

2.アンケート方法と結果

調査方法と有効回答数

■対象:毎日個別塾5-Days・他個別指導塾に通う小学生・中学生・高校生
■方法:オフラインによるアンケート形式
■調査時期:2025年9月24日~2025年9月30日
■有効回答数:3,584名(内訳:小学生874名、中学生2,281名、高校生429名)

 

成績帯の区分

今回のアンケート調査において、成績は以下のように区分しました。

 

※中学生において、定期試験がなく単元テスト実施校については、生徒の平均得点率を成績帯とする

 

調査結果

以下の質問で調査を行いました。

Q.1週間で本を読んだ時間はどれくらいですか?(新聞は含む、漫画は含まない)

 

 

そして、結果は下の表のようになりました。

成績帯は数字が小さいほど「良い成績」ですので、小学生・中学生に関しては良い成績の人ほど読書時間が30分未満の人が少なく、2時間以上の人が多くなっています。

つまり、成績の良い生徒ほど読書時間が多いと言ってよいでしょう。

高校生に関してはあまり関係性が見えていないので、今回の分析からは除外します。

 

さて、小学生・中学生に関しては「成績が良い人ほど読書時間が多い」という結果が得られました。

「成績が良い人ほど読書時間が多い」ので、「成績」と「読書時間」には相関関係がありそうです。

では因果関係についてはどうでしょうか。

つまり、「読書時間を増やす」と「成績が上がる」のか?ということです。

 

 

残念ながらこの調査からは因果関係があるかどうかまではわかりません。

そもそも、一般的にアンケート調査では相関関係はわかっても因果関係を調べるのは難しいとされています。

今回の例でいうと、成績や読書時間に影響をあたえる次のような他の要因が考えられます。

 

他の要因の例 どう影響するか
家庭の教育環境 本が多い家庭 → 読書も成績も高い
学習意欲 やる気がある学生 → 読書も勉強も多い
時間の余裕 勉強時間が多い学生 → 読書時間も確保しやすい

つまり「読書時間 → 成績」という因果関係より、「やる気 → 読書も成績も上がる」など、別の要因で両方が高くなっているかもしれなのです。

 

「読書量が多い人」は、家庭の教育水準が高い・知的好奇心が強いなど、もともと成績が良くなりやすい要素を持っていることが多く、頭の良い(成績の良い)人ほど本をたくさん読むとも考えられます。

また、「成績が良くなると知的好奇心が強くなり、本をたくさん読むようになる」と逆の因果関係も考えられます。

 

 まずはご相談ください! 

 

お子様の成績を伸ばすために、まずはこの3つの領域のバランスを、ぜひご家庭で見直してみてはいかがでしょうか。

ご質問やご相談がありましたら、お気軽にお近くの5-Days校舎までお問い合わせください。

 

ミツカル教育通信で取り上げていただきました!
インタビュー記事は、以下のURLから確認いただけます。
https://resemom.jp/kyoiku/interview/5-days-interview/

 

 

.その他の研究

今回の調査からは因果関係までは説明出来ませんでしたが、先人の研究結果を調べてみました。

その結果「単純な相関関係は強いが、因果関係も一部では確認されているただし、完全な因果関係とまでは言えない。」ということでした。

 

研修例

・OECD(PISA調査):読書を日常的に行う15歳の生徒は、そうでない生徒に比べて読解力テストで約1学年以上の差があると報告。

・国立教育政策研究所:中学生の「週の読書時間」が長いほど、国語・社会・英語での平均点が高い傾向。

 

また、教科によっても影響度にばらつきがみられるようです。

 

  教科

読書との関連性

理由

国語

非常に強い

語彙(ごい)力・文章理解力の向上

英語

強い

語彙・文法・読解スキルの転移

社会・理科

中程度

知識量・読解力が影響

数学

弱〜中

問題文理解・論理的思考に影響

 

 

.まとめ

 

今回の調査からは一般的に言われている「読書量が多い生徒ほど学業成績が高い」(相関関係がある)ということを裏付けるデータが得られました。

しかし因果関係があるとまでは言い切れません

因果関係を説明するためには、例えば調査対象をランダムに2つのグループに分け、一方のグループだけに定期的に「読書の時間」を設け、成績の変化を確認するなど、長期的な研究が必要となってきます。

また、家庭の教育環境や学習意欲など、他の要因も同時にアンケートを取り、多角的に分析することも良い方法です。

ただ、今までの研究で因果関係はある程度説明されているので、本をたくさん読むことで成績の上昇が期待されるのは間違いなさそうです。

 

「毎日個別塾 5-Days」では、この調査結果を元に、生徒一人ひとりのライフログに着目し、学習指導だけでなく、生活習慣や社会性を育む指導にも力を入れてまいります。

また、LINEの登録で簡単にライフスタイル診断が可能となっております。

まずはご相談ください!

この記事を書いた人

近藤秀和

福岡東エリア、舞松原教室教室長。 入社5年目。教務能力向上のため2024年に数検準1級を取得。ただいま、1級合格に向けて勉強中!!「元気に分かりやすく」がモットーです。

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